2021.08.31
古材
こんにちは。
暑さも少しづつ和らいできた感じがしています。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は古材について書きたいと思います。
たまに新装のお店なのに、古びた感じの風合いや懐かしい雰囲気のお店など、見かけると思います。
そういったところに使われる材料の特徴として、木材では表面の木肌が荒々しく、色あせた感じになったり、また板金でさびなどの腐食により、色がまだらになったりしたものがあります。
エイジング加工という技法で、それらをわざと一手間加えて古く見せるという方法もありますが、先日、私が現場で納めさせていただいたものは、本物の古材を使ったものになります。
こちらは木材が長い年月を経て、乾燥し痩せたもので、表面の凸凹の荒い感じがそれを物語っています。
こちらは100年ほど前の古い建物の壁や床で使われていたものを、清掃、加工しデザイン貼りしたものです。
樹種の違いや、劣化の具合により現れる色や表情の違いが、独創的なデザインを生み出しています。
これらは、人工的に作り込むことができない質感であり、本物の素材の温かみを感じることができる仕上げとなりました。
古いものに価値を見い出し再利用することで、資源の有効活用促進を担い、皆が笑顔なれる空間づくりに、今後も携わっていければ良いと思います。
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